武を極めし者、防具を求める

ネオミャウ太

身も心も初心になった

極めし肉体改造

俺はある目的のために街の外に来ていた。


「いよいよですね、師匠」


「ああ長かったがこの正拳突きで武が極められると思うぞ」


俺は16の歳からこの10年、武道を極めていた、それには悲しい理由がある。


それは武器の扱いが下手だし、魔術の詠唱は途中で噛んでしまい、発動が出来ないからだ。



でも俺にも一つだけ得意な事があった、それは努力する事だ、努力を続けていたらユウ・チャンが弟子になってくれた努力は素晴らしいものだ。


いやいけない、今は集中せんとな。


俺は拳に魂を込めて前に突き出す、すると体が熱くなる。


極めたからかな、きっとそうに違いないと喜びを噛み締めていると


パンっっ


と何かが弾ける音がしたのでなんなんだろう、天からの祝福かなぁとそんな事を考えていると


「師匠、なんで裸になっているんですか」


変な事を言ってきたので


「また、また、ユウは変な事を言って」


体を見てみると全裸になっていた、どういことだ、まさか正拳突きの勢いで裸になったのか、どんだけ凄いんだよと自画自賛していると


「師匠、服服、早く着てください」


「そんな、ユウ、こんなめでたい日に急かさないでくれよ」


冗談ぽくっ言うとユウは俺を睨み


「早く着てください、そんな汚いものを見せないでください」


「そんな汚いものだなんて、この鍛え上げられた肉体に一つも無いぜ」


また冗談を言うとユウは俺の腹を蹴る。


蹴りは痛く無かったが視線が痛かったので


「ユウ、変えの服って無かったっけ」


「ちょっと待ってくださいねっと」


蹴りを一発腹に入れてカバンから服を取り出し


「はい師匠」


「ありがとうなユウ、愛してるぞ」


「いいから早く着てください」


俺はユウから受け取り、服を着てみると


パンっっ


と音がしたのでまさかなと思っていると


「なんで裸何ですか」


ユウに睨みつけられたので体を見てみると全裸だったので


「何でだよーーー」


受け入れがたい現実に大声で叫ぶしか出来なかった。


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