噂は怖い
しばらく待っているとユウがこちらにきたので
「どうして、子供と話している時、立ち去ったんだよ」
質問をするとユウはため息を吐き
「当たり前でしょ、近づいたら変質者の仲間と思われて街に入れなくなるでしょ、どこから話が広まるかわかりませんので」
と正論を言われ
「それはそうだな、そういえば、洞窟について何か情報を掴めたか」
「ええ、掴めましたよ、私は優秀ですね」
「それでどこにあるって?」
「レイソン村の近くにあるらしいです」
「レイソン村の近くって結構な距離だな、歩いてだと2日くらいかかるぞ、旅費は大丈夫なのか」
ユウは笑いながら
「私を誰だと思っています、私ですよちゃんと考えていますよ」
ユウは討伐依頼書を取り出し
「レイソン村ではドラゴンに困っているらしいですのでこれを討伐すれば、お金が結構手に入ります、行きの旅費はあるのでこれを帰りの旅費にしましょう」
ドラゴン程度なら楽勝かと考え
「でも良く、ドラゴンの討伐依頼を受諾出来たな、もう少し高ランクならないと受けられなかったんじゃないか」
「それはですね、依頼の報酬が安めだったからか誰も受けてくれなかったらしいんです、なので、ギルドは早く高ランクになりたい人向けの実績積みの依頼にしたんですって」
「そうか、じゃ早速、村に向かうか」
俺は茂みから出ようと立ち上がると
「ぎゃー〜」
ユウが驚いたので俺は呆れながら
「もう慣れろよ」
ユウは俺の腹に正拳突きを入れながら
「そんなもん慣れませんよ、急に立ち上がらないでください」
と言いながら連続で正拳突きをしてきたので俺は精度と威力増してきたなと喜びつつも
「じゃ行くか」
早速行こうとすると、ユウは最後の正拳突きを俺の腹に入れて
「分かりました、行きましょう、私が前で良いですね」
了解してくれたので俺たちは村に向かう事にした。
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