いつかハッピーエンドになる日まで

旅立つ準備のために部屋の整理をしていたとき、出てきた一冊のノートが、在りし日の思い出を呼び覚ます。

あの子と紡いだ交換小説。
だが、忘却の彼方へと追いやったものだった。

誰しも覚えがある、幼さゆえの至らなさが、ページをめくる如くに蘇ってくる。