幸か不幸か、理想郷の隣に絶望が迫る

メカニックのハリエット・ブライトンと機械人形セブンスが、ノーサンギア・シティで起こる連続暴走事件の謎を解いていく。

独特な世界観と、個性的なキャラクター像。
恋愛要素のあるファンタジーミステリー。

話が進んでいく度に、ノーサンギア・シティがどんな世界か、ハリエットが抱えている悩みや、連続暴走事件に迫りながら機械がどう動いているのかの説明が違和感なくできているところがいい。
ナレーションみたいではなく、見えているものを読み手に示していく書き方もよかった。

非常に、読者を楽しませようと意識して作られている作品。
こういう作品だからこそ、優秀賞をとられたのだろう。
二部のこの後、どんなことが待っているのか。
楽しみである。

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