ふと、顔を上げる。

死とは、その先にあるものではなく、ある日ドボン、とぬかるみにはまるのかもしれない。
その時、他者がどう励ましたとしても、届かないかもしれない。

けれど、ふとしたきっかけで、顔を上げた時。

世界は割と、知らない色で溢れていることに気づくのだろう。
雨上がりの眩しさと、光を通して反射する滴が見えそうな物語です。