意思

@msdaka

第1話

第一話

 私は、今凄く仕事が辞めたいのだ、初めて自分の意思で嫌だと感じた何故か分からない。

 今までの人生を振り返って、中学生になっても特にやりたい仕事もなく勉強もやらなければならないのでとりあえず勉強して、人並み以上の学力のままとりあえずみんな通うから高校に行って、大学も特に学びたい学問も無かったので、とりあえず就職が楽だからと理系に進んで、そのまま行きたい会社も無かったのでとりあえず、大学教授の紹介で就職した。振り返ると強くこうしたいああしたいというのが無かった。しかし不思議だが今は、辞めたいと思った。仕事も指示されたとおりにとりあえず研究して実験しての繰り返しだ。正直面白く無いのだ。大学までは、仕事では、無かったので、仲の良い友人や教授と一緒に居たので、つまらないとは、思わなかった。今は、仕事なので、正直何1つ面白く無いのだ。仕事だからと割り切ってとりあえず過ごしても良いのだが自分の中でやはり割りきれないのだ。

 ふと求人広告を見ていると、研究施設の助手募集と書いてある広告を見つけた。研究内容は、新未来技術とだけ書いてあり、仕事内容も様々としか書いて無かった。正直良くこんなに情報量が少なくて、掲載出来たものだ、正直怪しかったが給料も良く何より興味がわいたので応募して見ることにした。電話番号にかけて見ると男性の声で電話に出た。

「はい!こちら研究所です。」

「求人広告を見て、応募させて頂いたのですが」

「はい分かりました。では、履歴書を郵送して頂いて良いですか?」

「届き次第ご連絡致します。」

 直ぐに記入してポストに投函した。

 3日後には、連絡が来た

「もしもしこちら研究所ですがいつから働けますか?」

 正直びっくりした。最初何を言っているか分からなかった。

「今の仕事の引き継ぎ等があるので1ヶ月後に働けます。」

「では、お願いします。」

「面接とか無いのですね。」

「猫の手も借りたいくらい忙しいので、面接する時間は、無いのです。」

「どんな事を研究しているのですか?」

「新未来技術です。」

「具体的にどんな」

「詳しくは、企業秘密なので、実際に働いて頂く事が決定したらご案内致します。しかし凄い技術です。どうされますか?」

 正直不安もったが興味がわいたのと嫌だったらまた辞めたら良いと思った。

「では、宜しくお願いします。」

「ありがとう。やっと決まりました。感謝致します。では、宜しくお願いします。」

 正直特別やりたい事かもわからないが、とりあえずでは、無く初めて自分の意思で行動して考えて決めた事だったので、自分の中では、満足だった。もし違っていても、今までのように大きな後悔は、しないと思う。

 

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