第2話修行の終わり

取り敢えず、ゼットリー・チェンは完全土日祝休み、1日2時間の修業を続けた。


「よしっ!ゼットリー・チェンよ、これでワシが教える事は何もない。良く厳しい修行を4年間も続けたな」

「しかし、長かったッスね?」

「お前が、土日祝休みじゃ無くて、1日中修行していたら、1年で習得出来たんだ!」

「お疲れした〜」

「おいおい、ちょっと待て!何で、直ぐに帰ろうとするんだ?」

「え?だって、予定あるんスよ」

「この4年間、習得を続けて、師弟愛なんか生まれねぇのか?」

「僕は、Z世代なんで分かんないスよね〜。取り敢えず仇討ちしてきます」


その時だった。

「あっ、お前は!」

「どうした?ゼットリー・チェンよ」

「こいつが親父を殺した、悪党のボスです」


軍服を着た悪党のボスが言った。

「お前は、あの時のガキ、ゼットリー・チェンだな?」

「そうだ!お前を倒して、親父の仇討ちをしてやる」

「ほほ〜、ガキも親父と同じで弱いのだろう。宜しい。掛かって来い!」


「今日は、修行終わりの打ち上げなんスよね。仇討ちする日は取り敢えず来週の週末辺りで。じゃ、師匠」


ゼットリー・チェンはレクサスに乗り込み帰って行った。

残された師匠のヨネイーと悪党のボスは開いた口が塞がらない。

「お師匠さん、今から飲みませんか?トリキぐらいで」

「そうですね、取り敢えずトリキで今後の対応を決めましょう」


終劇

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酔拳 羽弦トリス @September-0919

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