言葉は時に呪いとなる
「私を離さないでね。一生よ」
魔術を使える私に、女がそう言った。
女に飽きていた私は、女の願いを叶えてやった。
ラピスラズリの指輪の中に彼女を閉じ込め、その姿を人魚にしてやった。芸が細かいだろう?
カフェで、くだんの指輪をながめる。人魚が「私をここから出して」と言っているようだ。
ほくそ笑んでいる私に、「遅れてごめんなさい」と女が近づいてきた。
さて、この女は、私にどんな願い事をするのだろうか?
短編三話「離さないで」 青切 @aogiri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます