失敗の笑いのなかに吹く、優しさの風。

 学校の授業には体育がありますね。
 水泳をするときは水着を着るわけですが、この作品では、作者さんが中学三年生だったころにあった、水着にまつわるお話が語られます。

 作者さんは女の子。水泳の授業の日、スクール水着を着ると、クラスメイトから何故か「色っぽい」と言われます。最初は気に留めていなかった作者さんですが、一人だけなく、二人、三人と言われるようになるので、ふと自分の水着を見て見たらびっくり! と言う状況になっていた、というお話です。

 読んでみると分かりますが、作者さんの失敗した語りの中に、クラスメイトの意外な一面が描かれています。それがこのお話に、優しい風を吹かせているように思いました。
 気になった方は、読んでみてはいかがでしょうか。