概要
文学は、きっとパンク
そんな、叫び。
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- ★★★ Excellent!!!人間失格・太鼓の達人
この掌篇の魅力を集約するなら、太宰治の三行部分だろう。
太宰治の叫びに惹かれた作中の者の叫びに惹かれたわたしが読んで叫ぶのだ。
太宰治さまさまだ。
何に惹かれるのかといえば、誰しもが、ささくれた気分になることがあるからだ。
報われる書き手と、報われない書き手。
賢明でそつのない書き手と、そうではない書き手。
ハヤシダさんもわたしも、そうではない書き手の部類に入るので、たまには太鼓でも乱打したくなる。『太鼓の達人』なんかではとても晴れない。頭の上にある曇ったものを、書けば書くほど泥沼に沈んでいるような気がするこの鬱屈を、世界をも破れとばかりに、腹底に響く音でどんどんと打ち鳴ら…続きを読む