箱を開けたら、開けたかった人が悲しみ、開けたくなかった人が喜びました。


 夫婦のもとにやってきた、シュンペーターと名乗る謎の配達人。

 彼が配達した箱の中には100万ドルが入っている可能性があるし、別のものが入っている可能性もある。

 夫婦は開けるか否かで口論となり、反対者を押しのけて箱を開くのだが……



 ウミガメのスープのようなレビュータイトルになってしまったが、まさに同じようなことが起こった作品。

 ひねりのある展開の中には、夫婦・男女の人生観に対するユーモアがたっぷりと混ぜ込まれており、
 読む人にとっては頷いたり、苦笑したりと反応は様々だろう。

 クールな一作だった。