この空気感は独自の効果を生んでいます( ;∀;)

僕はこちらの物語を拝読させて頂き、ちょっとこれは! って唸ってしまいました。

意図しているのか、センスなのか、びっくりしたんです。

物語を創作する時に、様々なピースが存在します。そのピースの組み合わせで、一つの効果が生まれる形を構成するわけなのですが、その時にどのようにピースを組むのか?

ここが小説を書く時に大事な事で、「1+1は?」みたいに積み重ねていくのか、「2×3は?」みたいに相互効果を狙うのか、はたまた「A = B3 + C3 = D3 + E3」みたいに難解していかに帰結させるのか、などの方法があります。

ですが、こちらの物語はピースがばらばらです。いや、ばらばらに見せています。この方式は「詩的」な表現でもあるのですが、一見するとまるで脈絡もないピースが羅列され、読み手に対し「独特の効果」を放っています。

その類の表現方法で誰にでもお分かり頂けるのは宮沢賢治先生の「注文の多い料理屋」なのですが、ミステリーと同じくミスリード的手法です。

ですが、こちらの物語は恐らくセンスなのでしょうが、「不可思議な効果」が生まれているのです。僕は拝読しながら、とても奇妙な感覚に襲われました。

お勧め致します。

夢の中で不条理だけど、奇妙なルールを感じた事がある方になら伝わると思いますが、その様な不思議な小説です。

皆様、ぜひご体験されて下さいませ( ;∀;)