諦めよ、弱きものよ。


 長きに渡り家畜を襲い続け、コードネームまで付けられた雄のヒグマ「ОSO18」。

 被害状況だけでなく、狩った獲物の肉を食べ残すといった特異な行動から話題となった。

 この物語は、そんなОSO18にやってきた、ある劇的な出来事である……



 読み終えた後に、事実を確認してみて一言。

「この事実は奇すぎる」

 作中で示された強烈なキャラクターに負けず劣らずの濃さ。
 顛末も含めて、読んでいて口をぽかんと開けっ放し。

 その後にもう一度本作を読み返すことで、
「漫画に出てくる豪傑」は現実に豪傑がいたから生まれたのだろうと痛感させられた。