アバターは自身を着飾るための分身。でもそれは自分の価値と=ではない。

 頭からすっぽりとヘルメットを被れば、徐々に深い深い海の底へと落ちていく。その手触りも温度も、リアルに感じられる没入感が、地に足をつける頃。降り立った大陸の目の前に広がる広大な大地と、様々な鳥の群れ。本来ならば、色も生息地もバラバラな鳥たちが一堂に会するというのは、不可侵条約ならではなのだなと思いました。リアルでも電脳世界でも、守っていきたいそんな世界。素晴らしいです。
 アバターの動きで、バリエーションが豊富というのはプレイヤー側からすればとても魅力的で、多少ありえない動きをしたところで画面越しならば、とてもコミカルに映るのでしょう。キックもコミカルに映っているかどうかも非常に気になりますね……。
 ガチャ……何が出るかわからない、そのギャンブル性を楽しめるか否か。入手確率は1%を切るほどの低確率なペンギン。それゆえに、RMTにも目を付けられ……。
 RMTダメ、ゼッタイ。
 しかし、当のモモはそこまでペンギンに思い入れがないのか、無頓着なのか。……やはり無欲であるがゆえに、ペンギンを引き当てられたのか……? いやでも確かに、無欲でガチャ引いたら当たるジンクスは私もなんとなく経験が……。っと、話を戻しまして。
 なるほど、あくまでも目的は友達との交流の為、と。
 そんな中、近づいてくる一羽のダチョウ。売り言葉に買い言葉。鳥のように、空でも飛べたなら、ある意味一瞬でケリがつくのでしょうけれど、そこはお互いに飛べぬ翼をもつ鳥ですから、追いかけっこしかないのがなんとももどかしいですね……。
 海面から陸地に上がるように、ヘルメットを脱げば、そこは現実世界。
 次なるダイブは相当慎重にならざるを得ないことでしょう。だいぶ(大分)だけに。
 なんて、飛べない鳥すら落ちてしまいかねない、オチで〆ということで。