お題の「三分」を時間だけではなく「名前」とも捉える、卓抜とした発想!

「〇〇には三分以内にやらなければならないことがあった。」という書き出しで始めるというお題に――「三分という名前」(しかも実在!)の主人公「三分一」を持ってくるという、インパクトのあるスタート!

 お題に対するアプローチは作者様それぞれなだけに、思考の死角を突くのも面白い工夫。お見事、と拍手したくなります。

 そして物語は、しっかりと主人公のドラマを描き、青春モノとして、爽やかなオチで締めくくるとはっ……終始、興味を持たせる技法、楽しく読ませていただきました!
「三分」というお題への面白いアプローチから始まる物語、是非ともご一読を~!

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