こんなに納得したことはない

 自分もかつて小説家になろうで小説を投稿しており、一部の人が読んで評価してくれたものの、今でいうなろう系などあまり好きでない作品ばかりが目立っており、幼少期から図書館に通い詰めて紙の本に慣れ親しんでいた自分としては戸惑うばかりでした。

 そこで生まれたばかりの新しい小説投降サイトであるカクヨムをしばらく眺めていると、ランキングには、特にSFジャンルには独自性がありかつ内容も文句なしに面白い作品がかなりあるじゃないですか! ここなら自分の居場所があると思い引っ越してきました。

 ……それから数年、どうでしょう? なろう系や悪役令嬢、VRMMOとかなんとか、多くのジャンルが飽食ランキングにあっという間に飲まれました。かろうじてミステリーとホラーはまだランキングを信用できます(テンプレがまだ存在してないから?)。もしくは注目の作品で表示されるものや自主企画参加作品から自分好みが発見できればとても幸運。

(クソデカ溜息)、どうしてこうなった!
いや、信じていればオリジナリティあふれて骨のある作品に出会えるはず、あわよくば自分の作品も評価されるはず! ところがどっこい! 現実は非常。スカスカの文章に百や千を超える☆が流れています。僕の顔面にある穴という穴からも体液が流れ落ちます。頭痛が痛いよう……。

 ――という自分にとって聖書のようにこのWEB小説界隈の真理を説いた教えでした。あるあるわかるわかる、から、そういうことかー! と首を縦に振りすぎて吹き飛ぶ始末。納得でしかない。今更ですが、小説とWEB小説は別モノだとわかりました。いや、諦めました。住む世界が違ったのです。森に帰ろう。

 しかし、まだちょっと希望はありそうです。同志の存在を感じれたのと、選書システムの進化が予感できたからです。種をまいて木を増やすことを続けようと思います。