元詐欺師探偵が挑む美食の謎1919年ロンドンを舞台にした本格ミステリー

一章?をあっという間に読んでしまいました
主人公フィアーの破天荒なキャラクターと、幼馴染ラズリーとの軽妙なやり取りが絶妙。
推理物でありながらコメディ要素も豊富、英国的なユーモアが随所に散りばめられてます。特に「食」を巡る謎の設定が独創的で、最後まで予想がつかない展開に引き込まれる。
キャラクターの掛け合いが秀逸で、フィアーの自信過剰ぶりとラズリーのツッコミのバランスが心地よく、読んでいて思わず笑ってしまう場面が沢山。ミステリーとしての論理性もしっかりしており、謎解きの醍醐味も十分味わえる一作。
ヴィクトリア朝後期の雰囲気も丁寧に描かれており、時代小説としても楽しめる。糸粒で三度も四度もおいしいお話でした

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