あとがき

僕にとって「創作」は現実逃避だった

上手くいかないことからの

どこかで間違った人生から目を背ける為の

もしくは、自分の存在意義を問う為の


だから書き殴ってた

どうせ誰の目にも止まらないこんな拙文を

分かって欲しかった訳じゃない鬱憤を

悔やんでも仕方がなかった後悔を


それは間違いなく僕が歩んできた道で

そうして積上げた言葉がいつか誰かに届いて

気恥ずかしいったらありゃしない

そう言えるような人間にはなれました


日々の生活に追われて

いつしかずっと紡いでた言葉すら綴らず

少なくともあの時よりは楽しい日々で

それでもたまに落ち込む日々もあって


幸せかはそれはまだ分からないけど

少なくとも不幸せでは無いと思う

失うものは多かったけれどもう仕方がない

悔やんだって後戻りはできないから


暗夜行路だった旅路も朝を迎えて

傷心高速道路もやっと降りる時が来て

僕が地べたを踏みしめて歩く時が来たって

なんだかそんな気がするよ


これからきっと何度でも夜は訪れる

それでも自分が路頭に迷わないように

だから僕が今まで紡いだ言葉は置いておくよ

もしくは、夜に迷った誰かの為に


言いたい事は言うべきだ

それを言えなかった君はきっと優しいのだ

どうか自傷はしてくれるな

どうか未来を潰してくれるな


この詩を今までの詩達のあとがきとして

通り縋ったあなたへの感謝を今此処に

僕はなんだかんだ生きてます

あなたもどうかご安全に


とか書いてるから多分僕は変わってない

本当に旅立つ奴は、何も言わない

いつかまた路頭に迷ったその時に

紡ぐ言葉でまた出会いましょう

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無言の旅立ち @seikagezora

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