概要
「わたしのこぇがきこえる?」幼女の声がする。「にげて。にげて。にぐぇ…
「わたしはリゲイア。あてもなくただようおとのれい。
それよりもきをつけて――」
たどたどしく喋る幼女の声が聞こえる。
リゲイア、という音の霊らしい。彼女は必死に訴える。
「わるいれいがすこしずつ、あつまってきている。めにはみえないれいが。
にげて。
にげて。
にぐげぇて」
逃げてと叫ぶリゲイアは、良い幽霊らしい。
けれども、声の調子が次第に壊れていく。
音の霊リゲイアの声が迫る。不気味な音も近寄ってくる。
逃げた。どこまでも逃げた。
だが逃げるたびにリゲイアの声が、少しずつ、少しずつ、変わっていって――
それよりもきをつけて――」
たどたどしく喋る幼女の声が聞こえる。
リゲイア、という音の霊らしい。彼女は必死に訴える。
「わるいれいがすこしずつ、あつまってきている。めにはみえないれいが。
にげて。
にげて。
にぐげぇて」
逃げてと叫ぶリゲイアは、良い幽霊らしい。
けれども、声の調子が次第に壊れていく。
音の霊リゲイアの声が迫る。不気味な音も近寄ってくる。
逃げた。どこまでも逃げた。
だが逃げるたびにリゲイアの声が、少しずつ、少しずつ、変わっていって――
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