1980年謎の猟奇連続殺人事件。
その被害者となった4人の高校生の日記が、作家の元に持ち込まれる。
血塗られた日記帳と、その残忍な殺害方法に戦慄を覚えながらも、そこには被害者達の青春を謳歌していた時も記されていた。
――なぜ、彼らは殺害されなければならなかったのか……。
――猟奇殺人犯は一体誰なのか……。
全ての謎解きは……
読者に試されている。
今まで読んだことのないミステリー小説です。
読後、胸の奥に何かがひっかかったまま、真相にはたどり着けない。
作者さんの狙い通り、暫くモヤモヤ感が拭えません。
(主人公の作家さんに、コッソリ真相を解き明かして欲しいです。)
2018年、作家のもとに持ち込まれた日記帳。
2001年の連続殺人の被害者たちが遺したものだという。
高校に入って初めての夏休み。
少年少女はカラオケしたり、海に行ったり、
恋に悶々としたり、「冒険」にわくわくしたり。
キラキラした、最高の夏になる――はずだったのに。
福岡市内の出身なので(筑肥線に乗って海水浴に行く)、
あの辺かなぁと思いつつ、一晩で一気に読了。
未だに全く犯人がわかりませんが。
彼らの夏が奪われてしまったということ。
17年も時間が経ち、生きている者が取り残されてしまった、
ということが悲しくてなりません。
もう一回読みます。
みなさんもどうか、犯人を突きとめてください。