メートル原器の使い方( ;∀;)

例えばね、「嫌味」を人類で最初に発明した人は「哲学の祖」といっていいかもしれません(笑)。「嫌味」というのは悪い意味に捉えられてしまうかも知れないけど、正論では論破できない世界に光を与える部分があります。嘲笑、冷笑、皮肉、他者に向けられた言葉は、知的好奇心が強ければ強い程、最終的には自己に向けられてしまうのです。おわかりでしょうか、皆様。

さて、こちらのエッセイですが、タイトルの「落穂拾い」の意味を一考してから拝読されると楽しめます。

真っ先に浮かぶミレーの絵「落穂拾い」。案外知らない人も多いかも知れないし、見た事はあっても普通に見逃している人もいるかもだし、深くディープに考察している人はそれがどうしたなんてお叱りを受けるかもしれない(笑)。ちなみにこの絵はですね、私個人の解釈だと「鏡」なんです。それは時代や立場により解釈が幾らでも出来てしまう。貧しさを誇張した愚かしい題材とも言えるし、貧困による清貧を見る事も出来るし、権力者への挑戦とも言える。現代だったら食料問題かな? 

そこでお気づきになられるかも知れませんが、こちらのエッセイはそういう「鏡」です。難しい事を考えてもいいし、身近な事を思い出してもいい、わからなくて嘆いてもいいし、誰かに相談してみるなんて「はなまる」かもしれない。

僕はそうした「知のきっかけ」を提示したモノに敬意を表する訳です。このレビューのタイトルはそういう意味でのやっぱり「きっかけ」を提示してます。色々考えられてみて下さい。

さて、お勧め致します。

構えなくていいから、空いた時間にふとお読みになられると楽しいかと思います。

皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)

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