七 終

 オチと言えるようなものはない。この後にあったことは、ベッドから勢いよく起き上がって背中を変な角度に曲げたことによる痛みくらいだった。だから、ここまで書いたことは一つの白昼夢であるとしか僕は言いようがないと思う。でも、新聞部からの帰り道、意識は地続きに経験したものはなんだったのだろうか、という疑問は未だにある。だからこそ熱中症であるという風にオチをつけたのだけれど、それにしては不和のようなものがありすぎる。

 手の甲には火傷のような跡が残っている。痛みのようなものはないけれど、何者かに掴まれたような手の痕が残っているし、いつの間にか帰宅していた自分自身についても把握が及ばなくてどうしようもない。こんな糞みたいな話をだらだらと続けることに罪悪感もあったけれど、結局は新聞部長の坂城が悪いということで納得をしてくれないだろうか。これについての考察を学校で僕と話してくれるのは構わないけれど、僕自身は前述のとおりであると納得することにしている。だから、それ以上の答えは見出せそうにないけれど、それ以外の答えを、正当性のある正答をくれるというのならばプライベートの時間を放棄してでも討論に付き合うつもりでいる。

 もし、こんな記事を読んで興味を抱いてくれたのならば連絡をくれないだろうか。

 ちなみに途中でそれぞれあった誤字については修正しない。というか毎度の新聞記事で知っているだろうが、顧問の佐木川先生が間違いの修正を許してくれないのだ。だから気を付けて書いたつもりではあるけれど、それでも間違えていた時には目をつむってくれると助かる。

 以上。


二年 梓 桃李

連絡用アドレス:azusa10ri31@gmail.com

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夏末の白昼夢 @Hisagi1037

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