閃輝暗点の出逢い。

若かりし頃……と言っても良いだろうか、今はむかし、恋人に去られ、親友に去られ、虚無の淵に立ってるな、と乾いた気持ちで川べりの傍にある遊歩道をひとりで歩いていたとき、私は死んでもいいな、と感じていた。

でも、私が死ねば、苦悩を遺してしまう人がまだ生きているな、と思ったので、私はそれは現実にはできない、机上の思索だなと感じて、そこを通り過ぎた。

私は弱ると、服を脱ぎ、肌を晒し、マイヤー毛布に包まる性質があるらしい。

目を瞑り、瞼の裏に映る文様を追いかけながら、閃輝暗点を探す。それはなかなかやってこないが、たまに巡り合う。

私が眠りこけたい世界がここにある。

猫と少女/海風 が特に好きです。でも明日にはまた変わるでしょう。

ありがとうございました。