Z世代とやらかしおじさま
無名の人
Z世代とやらかしおじさま
ラジオを聴いていたら、最近の若者気質を紹介していた。2021年の注目キーワードは「SNSオリパラ」なのだそうだ。
いわく、最近の若者は政治意識・帰属意識が希薄で、オリパラ観戦も「国家や競技」に興味があるのではなく、短時間動画投稿サイトTikTok等を通じて興味を持った「個人」がたまたまオリンピック選手だったから「テレビの同時中継」ではなく動画サイトで「個人」が出場した試合を観戦・応援するというスタイルが多いとのこと。彼らのようないわゆる「Z世代」がインターネット空間でますます存在感を増しているらしい。その結果、一昔前なら多少の失言をしても大手マスコミの忖度のおかげもあって地位が安泰だったはずの「重鎮」たちが次々と世界中の笑いものになり「やらかしおじさま(おじいさま?)」として引退していったことが記憶に新しい。
考えてみると、十数年後にはZ世代が社会の中核を担うようになり、彼らの感性・感覚が「社会の常識」になっていくのだ。もしかしたら、彼らの政治意識・帰属意識が希薄なのではなく、「昭和な人たち」「モーレツ社員=社畜」の馬鹿馬鹿しさを見抜いて「付き合いきれない」と感じているだけかもしれないし、実は彼らの方が「新しい政治意識」・「新しい生き方」を先取りして実践しているようにも思われる。その文脈において、なぜ自分たちが失脚したのか腑に落ちてないと思われる「成仏しきれないやらかしおじさま」諸氏が気の毒にも思えてくる。
これは、日本に限らず世界中のZ世代に共通して見られる現象なのだそうだ。彼らは、国家でも組織でもなく、個人の原理で考え行動する。1980年代に「機動戦士ガンダム」を楽しみ、先輩方から「新人類」と呼ばれた我々世代には、Z世代が「21世紀の危機の時代を乗り越えるために人類が進化した姿」にも見える。アメリカのZ世代で流行している新語を日本語に取り入れた「チルっている(=リラックスしてまったりしている)」という言葉も若者の間では普通に使われているそうだ。あなたは頑張ってますか、チルってますか?
2021.12.31
Z世代とやらかしおじさま 無名の人 @Mumeinohito
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