最高のアンドロイドものです!!!

読み始めから主人公の心理描写や物語の世界観に惹かれて、最後まで楽しく読むことができました。

近未来的な終末感漂う荒廃した街。
謎の人形。
リスキーな怪しい仕事。

上げればキリがないほどワクワクさせられる要素ばかりでした。

一つ一つの描写が丁寧なので、頭の中で無理なくシーンを想像して読み進めることができ、物語に没頭して楽しめました。

私はコーヒーカップにメモリが入っているシーンと人形の殲滅を宣言するシーンが大好きです。


人形のキャラクターや設定、主人公との関係性もとても好きでした。

一見無機質に思える彼女が、主のピンチに少しムキになって反応する様子がいい!

物語終盤の戦いで明らかになる、
タイトルにもあった勇気のメモリの正体。

勇気という感情のデータが、人形には処理することの出来ない人の存在に、
最も近いものという設定には痺れました。


それに付随して人間と見間違えるほどの人形という序盤から言われていたドールの設定により、最大のピンチを脱する展開にも心躍りました。

終わりなのが寂しいほど楽しませてもらいました。

すばらしい作品をありがとうございました。