過去への扉がひらくとき

「あなたが抱く過去への怒り、哀しみ、苦しみといった感情を、わたくしがすべて、綺麗サッパリ洗い流してあげましょう」

登場人物は年齢も職業もバラバラな男女。第1章では、高校生時代に付き合った彼女が忘れられない会社員の男性が。第2章では、ある1人の警察官を15年前に事故で亡くした刑事の男性が。第3章では、ある1枚の写真に写る男性のことが知りたい女子高生が。第4章では、手紙だけ残して家を出て行った母親を探す中学3年生の女の子が。第5章では、バンドマンを夢見ている弟のことを心配する27歳の姉が。第6章では、高校一年生で学校を辞めた友人が忘れられないアルバイトの33歳男性が。最終章となる第7章では、謎多きひとりの男性が、それぞれ過去に対する想いに向き合い、成長していく、そんな物語。
誰の話から読んでも…続きを読む