概要
尻が焼けるように熱いベンチで、君の背中を見ていた。
母校を憎んでいた。卒業をして2年も経つというのに、僕は呆れるほど母校を憎んでいた。とりわけ野球部が嫌いだった。お前らが剃り落としているのは髪の毛ではなく知性なのかと毎日考えていた。
けれど僕も大人だ。母校を許そうと思った。甲子園の予選、母校の野球部がボロボロに負けるところを見ることができたら、僕は母校を許せる気がして、途端に球場へ向かった。
けれど僕も大人だ。母校を許そうと思った。甲子園の予選、母校の野球部がボロボロに負けるところを見ることができたら、僕は母校を許せる気がして、途端に球場へ向かった。
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