借金編

第3話  カ◯ヨム拾ったペン

薄暗い路地裏にて小さな少女といかつい男が相見えるという異様の光景が広がっていた


「おい…わかってんだろうなぁ?ガキィ…?」


「え、えへへ…な、なんのことですかぺんー……?」


「おめぇが借金を踏み倒そうとしやがったからこうやって追っかけて来てんだろぉおぉん!??」


「で、でもぺんはまだ子供ぺんし〜!……ね?」


(まぁ…子どもの姿をしてるだけでたくさん生きてるけどぺん)


「『ね?』じゃねぇよ!!最初は俺等も家庭の事情かなんかで借りさせにきたのかと可哀想に思ってたけどよぉ!??おめぇめちゃくちゃギャンブルしてんじゃねぇか!!?」


「……んだもん」


「は!?なんて!?」


「だってギャンブル楽しいんだもん!!しょうがないじゃんぺん!?」


「開き直んなこのクソガキぃいいい!!!てめぇ…今度こそ返してもらうからな…!?今手持ちは!?」


「ないに決まってんじゃんぺん!!こちとら生活費も賭けて負けてるんだぞぺん!」


「生活費を賭けるなアホ!!おめぇ大体ギャンブル下手なくせになんで賭けまくるんだよ!!気づけよ!!なんでガキ入れてんだよあの賭博場!!」


「ぺ、ぺんがお金をいっぱい落としてくれる太客だから…!」


「お前が格好の金づるだからの間違いだろぉ!?おぉん!?」


「ぺんはつるじゃなくて人間ぺんよw何言ってるペンw?」


「(#^ω^)」


「…お前…次返さなかったらあれだからな……体で支払ってもらうことになるからな…!!覚悟しろよ!!」


「か、体でぺん……!?ぺ、ぺん、い、一体、どんな事をやらされちゃうのぺん……?」


「それは……そんな事言わせんなよ恥ずかしい…///」


「きめぇぺん」


「あぁん!??」


「とにかく!!これが最後だ!10日以内に100万ビー集めなかったら体で払ってもらう!!」


「10日ぁ!?10日は無理があるぺん!!せめて一年とか!」


「一年とか待ってられるかぁ!!知らねぇよ!お前が今まで返してこなかったツケが回ってきたんだ!!死ぬ気で働きやがれ!」


「そ、そんなぁ……」


「ちゃんとやれよ…?今度逃げたら次は強制的に働かせるからな…!?



そう言ってチンピラは帰っていった


【(チンピラを帰らせたため)ぺんの勝利!EXP±0 お金−5万ビー(負けてるため)】


「よし…どうしようぺん……?あれ…なんでぺんこうなってるんだぺん…?」


冷静になったスライム、改めて自分の状況に疑問を抱く


そうそれは半年前、意気揚々と村から出てここ商業国家「ラスべゲス」までやってきて…コミュ障であったスライムは「マーラ姫がペンタロウのマネをするシーン」をマネて語尾に「ペン」を、自身の事を「ぺん」と名乗り素ではなく偽装した姿として話せるようになって…?間違えて何も知らずに賭博場に入っちゃって「これが人間のレストランかな…?」とか思いながらいろんな名前があってわからなかったから隣のおじいさんにおすすめ聞いてなけなしのお金取られて…泣きそうになって…でもそれが10倍になって返ってきて…沼にハマっちゃって……なんか色々あって()現在借金100万ビー……


「よしっ…!振り返って見た感想…!「わからねぇ」ぺん……!なんでこんなに借金がぺん…?いつのまに…?」


まるで原因がわからないと言ったスライムはその原因の場から離れ帰路につく


…すると


「いたぁ!?いいぃぃぃ〜〜……」


頭に鈍器の様な物が当たる


「いったぁ〜……なに〜…?………せ、石版…?」


スライムの前には何やら石版のようなものが落ちている


「石版……?だけど薄い……?そんな重くない……なにこれぺん…?」


「うわぁ!?なんか明るくなった!?……?…?」


そこにはなにやら四角の形の物に名前が書いてある…そのよくわからない物質に困惑する…が、


「あっ!もうお仕事の時間だぺん…い、いかないと…こ、これは……んぅもってこう!」


自分の身体の中にその物を入れ仕事先へ向かう



・・・・・・



「失礼しますぺん〜!マリッサさんこんばんはぺん〜」


「おっ!ぺんちゃんきたかい!ちょうどよかったさねこっから忙しくなるよ!さぁ!着替えてらっしゃい!」


「はいですぺん〜!」


現在スライムは毎日5時〜9時の間「羽休め亭」という酒場で時給1000ビーで働いており、外面の容姿のかわいさと内面のキャラによって意外と幅広い年代に好かれている。まぁ逆にここで飯を食べ、レーズ場にてスライムを見てレースどころじゃなくなる人も少ないとはいえないが


「は〜い!ホーンターキーの丸焼きとビールですぺん〜!ごゆっくりぺん〜!」


そんな酒場の中のある二人の会話をどうぞ


「はぁ〜…やっぱりぺんちゃんって可愛いよなぁ〜……」


「え…お前ロリコンかよ…」


「ちげぇよ!!…なんというか…あれだ!娘みたいな…守ってやりたくなる可愛さというか…!」


「お前娘いないのに?」


「うるせぇ」


「でもぺんちゃんってちょっと純粋すぎるよなぁ……前酔っ払った野郎に物運んでるときにお尻触られてたけどよぉ……あのこ「食事中なんだからお尻はさわっちゃだめでしょぺん!不潔ぺんよ!」なんて言って拭いてあげてたよなぁ……店出た後数人でリンチしてやったけど……はぁ〜心配だよなぁあんな小さい子だと……なぁ!お前昔からぺんちゃんの事みてるんだろ〜?どうなんだよ〜?」


「あの子成人してるっぽいよ」


「・・・・・・・・・・・・なんて?」


「あの子レース場にいたし」


「Hah?」


「なんならさっき大負けして「そんなあああああああ!!!!」って叫んでたぞ」


「えっ、はっ?ちょ、ま!……えぇ…?れ、レース場って俺等がさっきまでいた…?」


「おう」


「は、ハァ〜?そ、そんなことあるわけないだろ〜笑またまた〜笑」


「……あのな、信じられない気持ちはわかる…俺も辿った道だ……いや、俺等と言うべきか…」


「は…?え…?」そこで男が視線を感じ周りを見回すといつもこの酒場にいる常連の人のみが男の方を向き憐れむ顔で「うんうん……」と頷いて見ていた


「え…ぺんちゃ…が…賭博…?えっ…?」


「ただな…よく考えてみろよ…賭博にいるってことは成人してるってことだ……たぶんな…しかも俺等と同じような生活をしている……神様のような存在よりかは親近感が湧いていいだろう?」


「…………!成人……ってことは結婚できるのか……」


「……おい、お前ロリコンじゃねぇよな…?」


「ちげぇって!」



・・・・・・・・・・・・



「ぺんちゃんありがとうね〜〜はい!今日の給料だよ」


「わ〜!!ありがとうぺん〜!」


「それと…まかない…食ってくかい?」


「……!!食べますペン〜!!」


「よぉし!じゃ!ちょちょいと作っちまうから待ってな〜!」


「マリッサさんありがとうございますぺん……!」




・・・・・・・・・・・・





「ふぅ…美味しかったぁ……やっぱりマリッサさんの賄いめちゃくちゃおいしい……最高……」


スライムがその酒場で働く一番の理由でもある店主の賄い料理を食べ、満足し、家についたときだった


ブーー!ブーー!


「んっ!ひゃぁ!体が…ひぅ…ブルブルす……ん〜〜!!ぬわぁ!!」


スライムの体の中でブルブルと振動していたものを引っ張って取り出す


「……せ、石版が震えてる……?」


そこにはお仕事前に拾った石版が震えていたそしてそこにはこう書いてあった


「ご利用にあたって


①カ◯ヨムは日記としてご活用ください一日一個だけ書くことができます


②毎晩カ◯ヨムを開いてその日あったことを私に話してください、自動的に記されます。


③この日記は全国へ発信されますのでご理解お願いします。また10日限定でその日記の成果として代わりにビーが支給されます


1PV=100ビー

ブックマーク数=1000ビー

☆の数=1000ビー

♥の数=500ビー


としてあなたに支払われます」と。


「ほぉほぉ…なるほど…?」


早速カ◯ヨムという物を押す、スライム


そこには新しく日記を作るというボタンとPV数やブックマーク、♥や☆といった物の欄があった…そのほかには何もできないようだ。


「……なるほど!!?これすっごいやつなんじゃ!?だ、だって…えっ?」


「んえ?なんでもうPVとか☆とかついてるの……?」


そうスライムが思ったのも束の間、突如石版の上にポータルのようなものが現れる


「のわ〜!??なにこれ!!なにこれー!!?」

突如現れたポータルにスライムが驚愕しているとその中からなんと、ビーの束が出てくる


「へっ?えっ…?これビー……。えっ?……これ本当なの!?」


『決算です!』


「うわぁ!?喋った!?」


突然喋った石版の方をみると画面にはこう書いてある


=====================


PV数 27 2700ビー

ブックマーク数 5 5000ビー

☆の数 12 12000ビー

♥の数 14 7000ビー


*初回なので昨日との比較はされておりません


よって合計26700ビー


(8/11 15:18)


======================


と書かれてあった。


「ってことは…今手に持ってるこのビーって…!」


数えてみるがきっちり26700ビーであり、スライムは再度驚愕する。


しかし…


「……いける…!これなら返せるかも…!と、とりあえずこれは返済用に保管して…!……後は何かもう何個か金策を取れば……!」


と希望をみつけたスライムであった


借金1000000

   ⇓

借金9972800





=================================


こんにちはー!まよつなです!

実は私の登場はこれでしばらくないんですよねえ……

なぜなら!こっからはぺんちゃんが作ってくれるから!!

私も一ぺんちゃんファンとしてこの作品を温かな目で見ていこうとおもってます…!ん?まてよ…?ってことは次回からはコメントしたらぺんちゃんが返してくれるかもしれないってことぉ!??…まぁそこらへんも次回からのお楽しみですね!


(あっ1,2話はぺんちゃんからは見えていないというふうになっていますこれぺんちゃんにはしーっd( ̄ε ̄;)でお願いしますね!)


さて!「スライムちゃんかわいい!」とか「スライムたん(;´Д`)ハァハァ」とか思ってくださる方はフォローや☆、♥などしてくださると作者が猿のように喜びます。思ってなくてもしてくださるとゴリラのように喜びますので…ぜひ!ぜひ…!お願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ペんの大冒険ぺン! まよつな @mayotuna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画