嵐に翻弄される小舟のように彷徨う2人の愛

お互いに憎み合い、蔑み合う国同士に生まれてしまった日本人少女三鈴と両班(高麗、李氏朝鮮王朝時代に官職を独占した支配階級)の嫡子ギョヌが恋に落ち、密かに愛を交わす切ない物語です。不穏な世情と互いに厳しい国民感情の下でどんどん2人は追い込まれていきますが、どうか結ばれて幸せになってほしいと願ってやみません。
ちょっぴりホラーっぽいというか(そんな怖いものではありません)、ファンタジーっぽい要素も入っているので、シリアスなヒストリカルロマンスが好きな方だけでなく、現代(舞台は近代ですが)ファンタジーが好きな方にもお勧めです。