割り切れないものを昇華する

題名が仄めかすように、題材は単純に面白いものではありません。

作中で描かれるものは色々ありますが、作者様は対象の正体が何なのかを正確に捉えていて、読者が納得する形で提示します。

フロイトの精神分析で「昇華」と言えば、葛藤を解決するために社会的活動に取り組むこと。

本作は、題材は「おいしくない」ですが、読むときちんと納得します。昇華が出来ています。

不満を生で出さずに読める作品として仕上げる、誠実さが光る作品です。