ノンフラット・アビリティー

　超能力者が存在する現代日本。
　３０年前の『サイコパニック』をきっかけに、能力者を規制する体制が整えられた。

　彼らは『セーフティデバイス』により、能力を自由に使えない。
　使用するためには、その能力を人の役に立て、報酬として『フラップカード』をもらう。
　それを使うことで、一時的に能力の規制が解除されるのだ。
また、能力者には『超能力監視官』がつくことで、より自由が拘束されている。

　高校２年生の桜井　一哉（さくらい　かずや）、超能力者。
　彼の能力は『透視』であり、その能力で女子のパンツを覗く、つまりは変態野郎。
　ある日、そんな彼の担当監視官が変わる。
　同じ１６歳で、監視官の若きホープ、牧村　怜奈（まきむら　れな）。
　彼女は過去に家族を能力者に殺されており、特に能力者を嫌い、…続きを読む