第2話 ようこそ!エルミタージュへ
エルミ、、タージュ?
「そうです!貴女も今日からエルミタージュの住人になったのです!」
声に出ていたようだ。
急いで口を塞ぐ。
にしても周りにあるこの花なんだろう。
花畑だと思っていたが、大半はクローバーでその中にポツポツと色々な花が咲いている。
けれど私の周りにはクローバーなど見当たらなくて、
代わりにチューリップの様な葉の、水仙のような香りがする白い花ばかりが咲いていた。
「その花、綺麗ですよね。」
目の前にいきなり顔が現れて後ろに飛び退いてしまった。
「そんな驚かないでくださいよ。」
そう言われても、、
私はさっきからずっと気になっていた事を尋ねた。
少女は答える。
「ここですか?
ここは、先程いた場所とは全く別の場所。
世界の裏側ですよ。
驚きました?」
世界の裏側??
「正確に言うと、ここは渋谷の旧スクランブル交差点の真下にあります。」
どういう事??
「質問したい事がたくさんありそうですが、私はいま、とーっても忙しいので、後は彼に聞いてくださいね。」
そう言って彼女は花の中に消えていった。
「はぁ。あいつマジないわー。」
突然目の前に現れた黒いローブは、堂々と愚痴をこぼす。
黒いローブ?
そう、いま目の前にあるのは黒いローブだけで中に人がいる様にふわふわ動いている。
「あ、やっべ。また戻すの忘れてた。」
見えない手がフードを降ろすと、
黒いローブの中から、目つきの悪い青年の顔が姿を表した。
シャドウ・エルミタージュ @raia0304
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