主人公の自殺というショッキングなオープニングから始まる本作、ですがそこにかわいい天使が現れ、現代版の童話のような物語へと変貌していきます。
天使に導かれるように、絶望に満ちていた主人公の心にもう一度生きる意味、生きる目的が芽生えていきます。その様子が巧みなストーリー展開、サブキャラクターたちによって、生き生きと描かれていくさまが素晴らしいです。
天国と地獄の仕組み、イデア論などのアイデアがさらにこの物語に個性を与え、読者にも様々な感慨を与えてくれます。
文章も読みやすいし、読後感もとてもいいし、ぜひ読んでいただきたい物語です。
落ちもの系ヒロインもの。
空から女の子が落ちてくる(同時に主人公も落ちてますが)導入ではじまるこの作品ですが、これがなかなか、二人のその後のやり取りが軽快であり、楽しみながら読み進めることができました。また、シンプルでありながらもしっかりした構成や設定のおかげで、テンポよく読めました。このテンポ感はいいですね。
そしてこの作品には、作品を通して伝えたいものがあり、そのメッセージ性に好感が持てましたね。読み終わったあとに読んでよかったと思わせてくれる、そんな内容でした。
天使ちゃんも可愛いし話も面白いしで、人に勧めたくなる作品でした。面白かったです。ごちそうさまでした!