第4話 幽霊の白川さん

相葉美波に平野真凛に藤原大和が続けて亡くなり。

学校のみんなは噂話が本当なのかもしれないと怖がっていた。

関係があった人が幽霊の杏奈の怨念で死んでいるに違いないと噂がやまない。

春樹は落ち込んでいた。


(大和……何で……? 大和は真凛ちゃんに気があったみたいだけど、死ぬほど思い詰めてたのか……自殺するなんて……自殺した事が信じられない)


山口春樹は藤原大和の自殺が受け入れる事ができなくて大和の事を考えているうちに噂が本当な気がした。

春樹は、火のない所に煙はたたないと同じで幽霊の杏奈を見えている人がいるのではないかと考えた。

春樹は噂が本当なら幽霊の杏奈に会って確かめたくなった。

放課後に家庭科の教室の被服室に夜中までじっと隠れていた。

家庭科の教室の被服室にある姿見鏡を2つ用して深夜2時に合わせ鏡をする。

春樹はこの方法なら幽霊の杏奈に会えると考えた。

しかし幽霊の杏奈は現れない。


(やっぱりダメか……俺何してんだろ……バカだよな……)


そう思いながら鏡を片付けようとしらた。


「春樹、杏奈とは関わらない方がいいと思う」


鏡から榊原学の声がする。


「……学? 学なんだな! 杏奈と関わらない方がいいってやっぱり杏奈の仕業か!?」


「俺は幽霊の杏奈に会ったけど……俺が死んだのは杏奈の仕業じゃないよ! 俺が杏奈と同じ世界に行きたくて自殺した。けど杏奈が美波に何であんな事をしたのか分からない……」


「美波ちゃんを杏奈が殺したのか!? まさか真凛ちゃんも事故じゃないのか!?」


幽霊の杏奈があらわれて声をかける。


「私が何? 悪口? 春樹を探しにきたのに酷いなぁ」


夜になって春樹がいない事を親と友達が騒いでいたので、幽霊の杏奈は春樹を探しにきたのだ。

春樹は幽霊の杏奈が見えて驚いて声がでない。

杏奈は鏡を見て言う。


「何この鏡? もしかして怪しい儀式で大和を呼ぼうとしたの?」


鏡から学が話しかけた。


「杏奈……何であんな事したの?」


「学?へー……学と繋がったの。あっ! 相葉ちゃんとは会えたかな? 相葉ちゃんが学に会いたがってたよ」


「もしかして…それで…」


「会ってないの? じゃあさぁ学の方から会ってあげなよ」


春樹はイラっときて声を出す。


「お前……それ……本気で言ってんのかよ?」


幽霊の杏奈は春樹の態度にビックリしながら答えた。


「え? 何? 急に……」


鏡の学が杏奈に聞いた。


「杏奈……死んでまで会いたいって美波が言ったのか?」


幽霊の杏奈は首を傾げて答える。


「あぁどうだったかな? 会いたいように見えたよ」


鏡の学が話す。


「杏奈、人の命を奪うなんて自分勝手すぎるよ。俺は杏奈に会いたくて自分で死んだけど……死んで分かったよ……残された人の事を考えたら間違った行動だ……」


春樹かわ感情的に声をあげる。


「まさか真凛ちゃんも美波ちゃんに会わせる為に殺したのかよ!?」


「それは違うよ」


幽霊の杏奈は暗い顔をする。

次は鏡から大和の声がする。


「俺のせいだよ。俺が真凛の事を好きだって言ったから、杏奈は真凛に興味が湧いて見に行っただけだよ」


春樹は驚いて声をあげる。


「大和!」


学が話す。


「なんとなく大和の関係だと思ってた……」


春樹は強い口調で言う。


「でも美波ちゃん殺した奴が本当に何もしてないのか?」


次は美波の声がする。


「何もしなかったのが問題なんだよ。私を突き飛ばしたり掴めるって事は人に触れる事ができるよね! 溺れた真凛を助けれたでしょ!」


更に真凛の声がした。


「私は自分が頭ぶつけて溺れたから仕方ないよ。でも杏奈ちゃん何で大和くんの事を助けようとしなかったの? 止めれたよね?」


幽霊の杏奈はみんなから言われて困った顔をする。


「何なの?みんなして…」


春樹が悲しい顔で言う。


「お前そんな奴だったか?」


それを聞いて杏奈はキレた。


「私の何を知ってるのよ! 死んでから怖いことばかり……1人で怖くて怖くて怖くて……」


幽霊の杏奈は飛んで逃げて行く。

いつの間にか鏡からもみんなの声が聞こえなくなった。

春樹は片付けて家に帰ると親に叱られた。

いろいろ分かって見えてきた真実に何だか気持ち悪い気分だった。

春樹は普段通りに学校に行く。

何日かたった夕方の学校でサイレンがなる。

学校で火事がおきた。

火のない所の火事だから誰かが放火したと考えられて調査されたが犯人は捕まっていない。

被服室の鏡の前での火事。

火のない所に煙はたたない。

幽霊の杏奈が放火をしたと考えると怖くなる。

学校で幽霊の杏奈の噂は止まない。




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お別れです榊原くん みづほ @ebetennmusube

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