第6話 先輩登場!

 重要なことに気付いた僕は大宮に助けてもらいながらなんとか難を逃れ、昼休みまで辿り着いた。ちなみに休み時間は怒涛の質問攻めに遭った。そこについては触れないでほしい。

(ふー…今日から字の勉強もしないとな、目が見えなかった分のアドバンテージを取り返さなきゃな)

 そんなことを考えていると


「どうしたの年明くん?難しい顔してるよ?もしかしてなんか分からないこととかあった?」

「あぁ、いや大丈夫だよ。少し考えごとしてただけだから。」

「そう?それならいいんだけど…そうだ!年明くんこれから昼食一緒に食べない?!」

「あ〜ごめん。今日は響先輩と杠に目が見えるようになったことを報告してこようと思ってさ、悪いけど今日は無理かな。」

「あ、う、うん、ごめんね!報告したら、みんな年明くんのこと大好きだから喜んでくれるんじゃないかな!」


 ありがとうと言って僕は教室を出る。

(なんか大宮も先生と同じような不穏なこと言ってた気がするけど…気のせいだよな!…うん、キノセイ!)

 決して僕は鈍感なわけじゃない、目が見えなかったから人の感情には敏感なんだ…そのはずなんだ…

 そんなことを思っていると、聞き覚えのある声が聞こえた


「その後ろ姿、歩き方は…まさか年明か?!」

「えっ、その声は…響先輩、ですか?」


 僕に声をかけたのは彼女もまた僕を支えてくれたいた1人、響先輩だ。彼女は長く綺麗な純白の髪を持ち目がキリッとしている。風紀員であり、人望も厚く、文武両道の完璧人間に近い人である。…そして目が見えないと理由でイジメられていた僕を助け、支援学級を学校側に提案した僕の救世主である。


「むむっ!いや、本当に年明か?年明は目が見えないし、それに姿と雰囲気が全然違う気がするが…」

「はい、年明は僕です。目は…朝起きたら見えるようになってました。雰囲気が変わったのは髪を切ったからだと思います。」

「何?!それは本当か?本当に目が見えるようになったのか?!後から急に目が見えなくなりましたーなんて言わないよな!とゆうかイケメンになったな!」

「は、はい大丈夫…だと思います。後、褒めていただけて嬉しいです。」


 …容姿に褒められるのは慣れないな。


「支援学級がない校舎にいるということは…今日から普通クラスに転入したのか?」

「そうです…相変わらず感が鋭いようで…」

「なぁに、少し考えれば分かることだ。大宮にはもう会ったのか?」

「えぇ、大宮は僕と同じクラスですよ。」

「何?!うらやましいな!…そういえば杠にはもう会ったのか?早く行かないとまた暴走してしまうぞ。」

「いえ、まだですね…暴走する前に行ってきます…」

「うむ、頑張って宥めてこいよ!」


 そんなこんなでオタクで陰気だが暴走する恐れのある後輩杠の元へ向かった。


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 どうもえちょまです。こっちはちょっと進めたので2日ぐらい書きません。もう片方の作品を更新するので是非拙い文章でできた異世界モノを見てってください!

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目が見えない僕を支えてくれるのは君たちだけ えちょま @mepuru127

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