何もかも失った、ボトムの手前で

この物語は短編という制約の中、とても想像力を掻き立てるSF作品でした。
それでいて、格差社会が全編において見え隠れする。搾取されるものと、富を貪るもの。どんなにテクノロジーが発展したとしても、その構図は変わらない。
脳に補助コンと呼ばれる機械を入れて、精神安定パッチをインストールする等、SFスキーにはたまらない描写も嬉しい。
それでいてストーリーはしっかり。続きが気になります。

SF好きにはもちろん、短編で読者に印象付けたいと思っている方も是非。おすすめです。