明滅する交点。時雨の色に乗せて。

この作品が好きだ。
そう、心から思わせてくれる作品でした。

浮遊したような、交点を持たない言葉のやりとりが、
少しずつ物語の輪郭を縁どっていきます。
その基調は、「生」。

「生きる」とも、「生み出す」とも読めるその一語が、
「咲かない花」に交わりをもたらしていく。

輝きは失われても、原石は失われない。

という言葉を臆せず発したくなってしまった私は、
この作品の持つ「生」の力に感化され、少し大胆になったのかもしれません。

静かなダイブ。
物語は、あなたに読まれるのを、きっと待っています。

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