青春の悩みを、それぞれ、別の側から書いた、青春小説の傑作。
- ★★★ Excellent!!!
この小説の醍醐味は、本来の目的を叶えるのとは違った大学に進学した、主人公の女子大
生の悩みと、彼女とは、また、違った意味での心の悩みを持った大学の先生との、不思議
な、会話で、話が進んでいきます。
それが、まるで、人生のアイデンティティーの問題を探る、哲学的な物語のようにも、読
めるのです。
ここで語られる「愚者」とは、一体、誰を、何物を、さす言葉なのでしょうか?
でも、読み進む内に、この意味が、分かります。
読んでみて下さい。