青春の悩みを、それぞれ、別の側から書いた、青春小説の傑作。

この小説の醍醐味は、本来の目的を叶えるのとは違った大学に進学した、主人公の女子大

生の悩みと、彼女とは、また、違った意味での心の悩みを持った大学の先生との、不思議

な、会話で、話が進んでいきます。

それが、まるで、人生のアイデンティティーの問題を探る、哲学的な物語のようにも、読

めるのです。

ここで語られる「愚者」とは、一体、誰を、何物を、さす言葉なのでしょうか?

でも、読み進む内に、この意味が、分かります。

読んでみて下さい。