第28話 12月じゃないか
どうも、何もしていない私です。
私がほんの少しお手伝いした雑誌も発売になり、私の手元にも一冊届きました。
奥付には私の名前もクレジットされているのですが、筆者ではなく編集者としてなので本名で書かれています。
なんか本名慣れない。
なんて言いながらも、当初カクヨムでは本名で活動いたんですよね。
そんなカクヨムにもすっかり何も書かないようになってしまっているのですが、だからと言ってエブリスタに多く時間をかけているかというとそんなこともなく。
どっこにもなーにも書いていません。
このエッセイに書くべきネタも一ヶ月の間に色々あったはずなのですが、なんだかもう何があったか思い出せないですね。ありゃりゃ。
仕事関係で言えば、あのウッズさんが窃盗事件後島外逃亡した後、社長から連絡がありましたね。ウッズさんとは全く関係ないのですが、就業規則ができたから読みに来て、と。
一般的に就業規則は社外秘扱いにされることが多いので、持ち出しさせないようにしている会社が多いですね。我が社もそうするみたい。
で、読みに行きました。ごく普通の就業規則でしたが、我が社に当てはまらない規則も多くあったので、どこかの何かを丸写ししたのでしょう。
さっと読み終わると、社長がこう言いました。
「来週一人、来月にもう一人新人が入ってくるから」と。
これが二週間前だったかな。
最初に来たのは山口県出身三十一歳のS永くん。細くて体力ないです。今の所。
これから体力ついてくるか、保たずに退職するか。どうでしょうね。
今の所あまり接触機会はないのですが、T端班長との会話でこんな気になる応対がありましたね。
T「S永くん、農協の場所わかる?」
S「農協ですか? 多分この長靴買ったところだと思うんで、多分わかりますね」
T「農協の場所よ? 下に(農協の)ガソリンスタンドがあって、その上ある農協」
S「はい。多分わかります」
「多分わかります」は「はっきりわからない」と同義だよ。って言いたかったけど、T端班長が他の人に頼んでS永くんを同行させるようにしたので私は何も言いませんでした。
でも、まあ最低限の決まりは守るくらいの常識はありそうです。
ん、違うな。やっぱ。
二日目の朝に出勤してこなくてM尾くんが電話かけたら道に迷ったとか言ってたな。
迷ったんなら先に連絡してこいよ、と。
新社会人でもなかろうに。
はい、そして昨日(十二月二日)です。
もう一人の新人。なんと名前はウッズくん。
「来週から『ウッズさん』って人が入ります」と朝礼で事務方が言った時は、もう全員冷笑。「またウッズか」と。
でも大丈夫です。安心してください。
十二月一日の日曜日に来島予定だったウッズくんは、その前日から連絡が取れなくなり、来島することなく、入社前に無断で辞めるという技を使いましたので。
Eの木会長に訊いてみたい。
「どういう基準で採用しよるん?」って。
あっ、思い出した。
Eの木会長といえば、窃盗犯の方の元祖ウッズさんの件で私から電話で責められていた時、こんなこと言っていました。
「社長にも電話で話したんよ。『これこれこういうことで、今頭を掻きよるんよ』って」
当然修正しませんでした。
初めて聞いたよ。「頭を抱える」を「頭を掻く」って間違える人。
言い間違えたって感じじゃなかったから、間違って覚えて何十年もそのまま使っているんだろうな、と。
あわれ。
特定有人国境離島地域に暮らす2024 西野ゆう @ukizm
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。特定有人国境離島地域に暮らす2024の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます