油断ならん

ドッキリにドッキリと重ねてくるから、ああ、二度あることは三度あると呆けた隙を突いてくるから展開が油断ならない。
誰がやった、誰のせいだ以前に、味方と信じたことすら死に至らせる。
誰か以前に、何なのか、全容が暗くて見通せないのが怖さを醸し出してくる。
確かに誰が犯人かは明確なシーンはしっかりとある。
しっかりとあるのに、やっているのか、やらされているのか、底が見えない。覗けない。
現実から虚構を作っていたのに、いつの間にか、虚構が現実と逆転している。
息も呑めない怒涛のシーンをお望みならば、一読あれ。