最終話 私の選んだ建築材料たち その2

[注意!独断と偏見を多分に含んでいます。悪しからず。]


前回のあらすじ。


ヒノキちゃん、君に決めた!!


◇◇◇


屋根いってみよう!


[屋根材] 本体は瓦(いぶし銀) 玄関庇、縁側庇は銅板

[屋根防水]防水•透湿・・シート

[屋根下地]杉板(厚み15mm、ひさしは18mm)


屋根は金属系屋根にするか、瓦にするか悩みました。


『瓦』デメリット 

重い・地震や、台風の時飛ばされる可能性が有る・真夏の表面温度は60℃・割れる・価格高い


メリット

見た目の重厚感、より和風の雰囲気・波型形状により雨音は控えめ・波型形状により通気性有り・遮熱性有り・耐用年数長い


『金属(銅板、ステンレス、ガルバリウム鋼板、トタン)屋根』デメリット

真夏の表面温度は80℃+通気性無し+遮熱性無し→屋根下地が蒸れて傷んだり、熱で炭化している場合有り・遮音性無し(雨音はかなり響きます)


屋根にも通気層を設けるとデメリットはかなり軽減されます。


メリット

軽い・屋根の形状に合わせやすい・雨漏りしにくい(つなぎ目部分での毛細管現象に注意)


金属屋根の価格と耐久性はメリット・デメリットがトレードオフです。

銅板・ステンレス(高)↔ガルバリウム鋼板(中)↔トタン(低)


【組み合わせ注意】銅板やトタンは瓦の直下で使用すると、経年で穴があきます


『防水•透湿シート』は、屋根・外壁共にデュポン社のタイベック・シリーズ。


『屋根下地』の板は決して合板を選びません。杉板です。



お次は窓!

アルミサッシのペアガラスです。


取り引きの有るサッシ屋さんがYKK推しなので、YKKにしました。

木サッシや、トリプルガラスを選びたかったのですが、予算の都合で断念しました。


そして壁です!


外部から内部へ、順番に

白洲しらすそとん壁』↔『防水•透湿シート』↔『壁下地(杉板厚み15mm)』↔『通気層』↔『壁下地(杉板厚み15mm)』↔『防水•透湿・・シート』↔『断熱材(セルロースファイバー)』↔『石膏ボード』↔『壁紙(ルナファーザー)』↔『壁塗料(チャフウォール)』


合板やビニール系の素材は、わが家からは取り除きました!

壁に使う素材は、透湿性の有るもののみ使用します。


足裏の、肌ざわりが気になる床!


集成材の化粧床と合板との2重貼り+断熱材が世の中の主流ですが、表面から順番に、『杉板(厚み30mm)』↔『断熱材(セルロースファイバー)』のみ!


杉、良いですよ。

足裏が、夏にベタついて不快な思いをする事も、冬に「冷たっ!」って嫌な思いをする事もなく。


デメリットもあります。

無垢むくの木なので、板と板の間が伸び縮みして表面に隙間ができます。そして、杉は天然木の中では、かなりやわらかい部材です。その為すぐに傷がつきます。


ですが無垢の木なので、徐々に日やけして、良い色合いに変化していきます。その中で傷もほとんど目立たなくなります。


最後に、床の塗装!

蜜蝋みつろうを塗りました。

食べる事もできる素材の為、安心•安全です。


カクヨムコン短編に応募しているので、1万字の制限が有る為にかけ足になってしまいましたね。


壁関係の個別の性能や、断熱材について等、まだまだ語りたいことがありますので、その内に第二弾を執筆したいと考えています。


引越してから五年たちました。現在、娘はいつの間にか虫刺されアレルギーと肌トラブルがなくなりました。


体が8才から13才へ成長する過程で自然と治ったのかもしれません。ですが、自宅においてはVOCから解放された事も大きな原因ではないか?と推測しています。(そうであって欲しいという願望かもしれませんが)


より多くの方に、現在の住宅の現状を知っていただきたいと思っております。よろしければ、♡や☆の評価を是非お願いいたします。


乱筆乱文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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アレルギー体質の家族の為の家造り 🔨大木 げん @okigen

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