Road To Hana(2)---ハナハイウェイ---

 カウマヒナ・ステート・ウェイサイドパーク

 カフルイからハナへの道も、ほぼ半ば、この辺りで一息入れることにする。

 パークの駐車場からは、ハナハイウェイ越しに海が見えていて、休憩するにはいい場所だ。

 このあたりから、ハナへのドライブは、窓をフルオープンにすることをお勧めする。

 天気が良いだけでも都会では味わえない空気が車内を満たし、更に季節がマッチする初夏から夏場ならばどこからともなく香ってくるフルーツの香りが車内を満たしてくれて、左手に見える海とともに、とても幸せな気分で車を走らせることができる。


 一息ついてから、車をしばらく走らせると、Half Way to Hanaの看板と小さなスタンドが目に入る。(今では、でかいパーキンススポットになっているが)

 ここで、必要ならばドリンクなどを補充して、必要な充電をする。

 ここからは、また山の中に入り込んでいき、途中滝やバンブープレイスなどが目に入るが、相変わらずカーブは、容赦ない。


 いい加減連続するカーブに辟易してきた時に、ハナへの入り口に差し掛かる。

 ハナに着いた目印は、バケーションレンタルだったか、B&Bの看板と、ハナ空港への看板である。ハナへの定期航空便は、以前は小型機が飛んでいたようだが、ここしばらくの間飛んではいないので、空港に行っても、何もない。


 ハナの街も、日系移民が移り住んでいた街の一つだ。

 今では、ほとんどその雰囲気も消え去っているように見受けられるが、ハナハイウェイを街中に向けて車を進めていくと、今でもその歴史を知る店がある。

 「ハセガワジェネラルストア」だ、ハナの街では、一番古いジェネラルストア(雑貨店)であり、昔は、店の名前がタイトルになった歌も出たくらい有名な店だ。


 ここは、長靴や工具類の隣に、生鮮食料品が並んでいたりするようなディスプレイで、店を訪れる観光客を驚かせるが、品ぞろえではハナの街随一であった。(とはいえ、最近ではべつの店が出てきたりしてはいる)


 このまま道を進むとハセガワストアに行くのだが、今日はまずは宿に入ることにする。

 ハナの街に入り、消防署の前を通り過ぎて、しばらく進んでから左に曲がる。

今回のハナでの滞在先であるハナマウイに車を進めた。

(当時は、シェラトン系だった記憶があるが、その後紆余曲折を経てハイアット系列のようである、ホテルの系列はちょくちょく変わるので、気を付けないと予約先が違うことが時々おこる。ハレクラニもそのひとつ)


 ホテルに到着して、車から荷物を出してロビーに進む。

 それから、部屋に案内されるが、ここの売りは、メインの客室はシーランチコテージという、コテージ(1棟で1室か2室になっている)がメインの客室であり、レセプションやレストランのあるメイン棟からは、ゴルフカートでの移動となる。

 また、各々のコテージの間は、優に100メートルくらいは離れており、更に、ホテルの部屋にはテレビが無いことが売りである。


 スタッフに部屋に案内されて、荷物を運んでくれたので、チップを渡そうとしたら、個別には受け取れないといわれた。どうもシステムとしては、チェックアウトの際にまとめてチップを出してくださいとのことである。

 なかなか、珍しいシステムであるなと感心した。(レストランなどでは、違うようだったが、ホテル全体のスタッフへの気遣いという点では、良いかもしれないと思ったが、今はどうなっているのかは知らない)

 スタッフも退室したので、室内をざっとチェックしてみた。


 部屋は、スタンダートコテージを予約したので、ラナイにはジャグジーは無い。

 部屋は広々した1ベッドルームで、キングサイズのベッド、ソファ、テーブルがゆとりをもって配置してあった。

 バスルームは、外光が入る明るい感じで、シャワーとバスタブが備えられていた。

なにせ、十分なプライベートスペースが確保されているので、静かに時間が過ぎていくのを感じることができた。


(続く)

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