第7話 アリスティアの幸せ


『ただいまアリスティア。ちょっとした意地悪をして来たから竜人国に帰ろうか?』

「はい……」


 ジェイデン様はすぐに帰ってきた。

 何を母国にしたのか気になるけど怖すぎてきけない。

 ちょっとした……意地悪なんだよね?



『早く国に帰りたいからな! アリスティア俺の背中に乗ってくれるか?』


 そう言うとジェイデン様は綺麗な竜の姿に変身した。


『空間魔法で風の抵抗など感じないから、安心して掴まっていてね?』


 私を乗せたジェイデン様は、あっとゆう間に竜人国に着いた。凄いスピードが出ていたはずなのに、風の抵抗も感じず安心して掴まっていれた。


 竜人国はもう! 

 一言で言い表すなら凄いだ!!

 王城だけでもフィルメルン王国の5倍はある大きさ! 城下町も賑わっていて楽しそうだし、落ち着いたら行って見たいな。


「竜人国は素敵な国ですね」

『フフ。気に入って貰えそうで安心した』


 私がそう伝えると、なんとも言えない甘い顔でジェイデン様が微笑む。

 その空気に耐えられず、私はつい下を向いてしまう。


『アリスティア。これからこの国を……そして俺を知って行ってね。無理して急いだりしないでね、俺はいつまでも待てるから。俺の心はアリスティアの物だから』


 ひゃあ……! そんな甘い言葉を言われて、ドキドキしない人がいたら教えて欲しい。胸がくるしくて顔が火照る。


 私はきっとジェイデン様の事好きになる。


 番としての気持ちはまだ全く分からないけど。こんなに私の事を大切にしてくれる男性に出会った事がない。それだけはわかる。


 前世の記憶を思い出したのに森に捨てられてるし、知ってる事は終わっていて、人生本当詰んだと思った……。


 ジェイデン様に会えなかったら、私はどうなっていたのだか。今は感謝の気持ちが大きいけれど、この感情も……きっと変化して行くのだと思える。


「ジェイデン様これから宜しくお願いします……」



 end...


 これでアリスティアのお話は終わりになります。

 少しでも面白かった、続きが読みたいと思って頂けたならレビューを頂けると執筆の励みになります。


 この後。

 ジェイデンとアリスティアのその後。

 フィルメルン王国のその後。

 リリアのその後。


 などのオマケの話が3話あります。


 ★読者様にお願いです。


 作者の悪役令嬢作品は他にもありまして、『悪役令嬢アルビダは溺愛されたい』こちら作品も読んで頂けると泣いて喜びます。

 カクヨムコン参加作品ですので、お気に入りや★で応援して頂けると嬉しいです

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