第10話 オマケ閑話 アリスティアとジェイデン
「おはようティア。良く眠れた?」
「おはようございます。ジェイ様」
私達はお互いの愛称で呼ぶ様になった。中々慣れなかったけど今では普通に呼べる。
「さぁ。おいでティア?」
そう言って私をジェイデン様の横に座らせると。
「はい。アーン……」
モグ。
私にご飯を食べさせたがるのだ。自分で食べれるし、恥ずかしいのだけどジェイデン様が嬉しそうなので断れない……。
「さぁ! 今日は大切な日の始まりだよ? 楽しみだねティア。」
そう言って私の額にキスをする。今だに慣れない。
ドキドキして胸が苦しい。
キス以上は何もしてこない紳士なジェイデン様。
これ以上先とか……私大丈夫なのかな。
「アリスティア様、用意に向かいましょう!」
私は侍女さん達にこれでもかと身体中を磨かれ。豪華な真っ白なドレスを纏い。キラキラのティアラを頭につける。
そんな私の姿を見たジェイデン様が甘い言葉を囁く。
「綺麗だよ。ティア。今すぐに食べてしまいたいくらい」
そう言った次の瞬間。ジェイ様が私の耳たぶをパクっとたべた。
「ひゃっ!!」
「ククッ、冗談だよ。」
動揺した私の姿を見たジェイ様が、いたずらっ子の様な顔笑う。
……いじめっ子メェ。
今日は私達の結婚式。ドレスは何色が良い? と聞かれ日本の結婚式を思い出し、白と言ったら。
二人の衣装は白に決まった。
嬉しいけど緊張の方が何倍もだ!
「さぁ? 皆が可愛いティアを見たがっているよ? 俺の愛しい番ティアを来客達に見せつけてあげないと」
サラッと嬉しいセリフを言うジェイデン様。
私はもうドキドキしっぱなしで、失神寸前です。
沢山の来客のなか私達の結婚式は大盛況で終わった。皆が私の事も認め祝ってくれたのが嬉しかった。
この結婚式の映像が、母国フィルメン王国でも流され、私の両親や弟のロイ、さらには王太子達にまで私が実は生きていて龍王様の正妃になった事を知った。
この所為で一時期国が大騒ぎになったらしい……と。
後に弟のロイたちと涙の再会を果たした時に、教えてくれた。
そして私は今、人生最難関の窮地に立たされている……。
「ティア?どうしたの?さぁおいで」
そう言って、バスローブ姿のセクシーなジェイ様が私をベッドに誘う。
私はこの先を……。
この色気がダダ漏れの人と? 出来るの?!
想像するだけで気絶しそうです!
この窮地! 乗り越えれるの?
「ティア? どーしたの?」
一人ワタワタしていたら、ジェイ様が後ろから抱きしめて来た。
「んっ……あ」
ジェイ様の指先が胸の先端に軽く触れた!
感じた事のない刺激に変な声がでる。
『やっと可愛いティアをたっぷり食べれるのだな?』
「ひゃわっ……」
『大丈夫。痛い事はしないからね? ずっとずっと気持ち良くして俺から離れられなくしてあげる』
ずっと気持ち良く⁉︎ 初めては痛いって噂で聞いたけど違うの……?
なんて考えてたらジェイ様の綺麗な顔が近付き軽くキスをしたと思ったら。
ジェイ様の舌が口の中に入ってきた。
「んっふっ」
ジェイ様の舌が口の中で動く。
こんなエッチなキス知らない!
キスってこんなに気持ち良かったの? 私はもうキスだけで蕩けてしまった。
ジェイ様の顔が離れると私を抱き上げベッドに歩いて行く。
「ふふっ、そんな緊張しなくて大丈夫だよ? キスよりも気持ち良い事しようね?」
コレ以上とか! 私どーなるの⁉︎
★★★
これにていったんこのお話は完結です。
作者他作品『悪役令嬢アルビダは溺愛されたい〜』こちらの作品も読んで頂けると嬉しいです。作者一推し作品となっております。
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