第9話 オマケ閑話 リリアの断罪


 何で?

 何がおこってるの?

 私は主人公なのよ?

 何でこんな汚い牢屋に入れられてるの?


 これも全て、竜王ジェイデン達が城に来てからおかしくなった。


 急に魅了魔法が効かなくなったのだ。

 更に私が魅了を使っていた事までバレた。


 何で?


 皆が急に私を責めたてる。


 主人公チートじゃなかったの?


 ———!!


 カツンカツン……。


 誰かが牢屋に近づく音がする。


 嫌だ!! 助けて!

 また、あれが始まるの?


 今日は誰?


「やぁ? リリア。まだまだ元気そうだね?」

「本当にな、昨日あんなに痛めつけたのにね?」


 何言ってるの?

 どんなに私が死にそうになっても、最後に魔法で回復していくのはアンタ達じゃない!


 私が何をしたって言うのよ!


 私は主人公なのよ。

 この世界のヒロインなのよ!


「今日は特別に2人で可愛がってあげるからね?楽しみだね?」

「何をしようか? そうだね、ゴブリン達を牢屋に入れる? きっと君を可愛がってくれるよ?」

「クスクス。良いかもね? お前は男好きだから。ゴブリンがお仕置きにならないかもね?」


 ゴブリン?! 何言ってるの? 嫌だ! こいつら狂ってる。私は悪くない!


 やだっ! 気持ち悪い!コッチにこないでよ!


「イャァァァァァァ‼︎」


 神様! 早くこのゲームリセットしてよ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る