第3話 もうながくないのかな?
血圧の乱高下が始まって、何度も夜中に救急車で運ばれたことがります。最近はそれすら慣れたというか、迷惑を掛けたくないとまだ何とか歩けるうちに、自前でタクシーを呼んで、自分で病院に駆け込むようにしています。
これ言ったら馬鹿じゃないのと思われるかもしれませんが、自宅で死んで腐敗したくないからなんですよ。一人暮らしだと、死んでも悪臭がするまで発見されません。
そんな事に成ったら、大家さんにも迷惑を掛けますから、それだけはしたくない。
だから、不調になり始め、このままだとどうなるか分からないと思った時点で、病院に行くのです。最近はタクシー会社も常連ですから、電話した時点ですぐに派遣してくれます。
でもコロナの影響で、タクシー自体が少なくなっているので、時間が掛かる時もあります。病院で何とか症状が落ち着いて帰宅しようと思っても夜中だとタクシーがいないのです。運が悪い時は病院で一夜を明かす事もあります。
急患窓口の警備員さんに毛布を借りた事もあります。こういう時、人の親切が本当に身に沁みます。偶々かも知れませんがね……。
そんな事を繰り返していたら、仕事もまともには行けなくなり、結局は辞めるしかなくなりました。
そうなったら、もうお解りですよね。生活保護のお世話に再度なることになりました。本当に嫌なんです。ネットでも良く言われるでしょ、そんな奴に生きてる価値なんて無い。税金が勿体ない。そう言われるのが本当に辛い。
そういう事を考えれば、より一層躁鬱が酷くなるし、ストレスで心臓の肥大がまた始まってしまったのです。
もう、こんな生活するぐらいなら……。何度も思いました。俺なんか生きている価値なんてない……。生きるのが苦しい。辛い。
そんな中、唯一の楽しみがweb小説を読む事でした。年甲斐もなく異世界ファンタジーが好みなんです。多分、自分の死が実感できているから、死んだら転生できないかな? なんて思っているのでしょう。
こんな世界なら行ってみたいな。輪廻転生なんてある訳ないのですが、あったらいいな。本心からそう思います。だから今はまだ生きていられる。
こんなの希望でもなんでもないのにです。出来ないのは分かっているけど、夢を見ていたい。
この夢を見ながら死んでいきたい。いい年齢の爺の考える事じゃないのは分かっているんです。でもそうでもしないと生きていけないのです。
心が持たない。希望のない人生程生きていけない物です。何でもいい生きる希望、生きた証。そんなものがあれば今を生きられる。
それがわたしにとってカクヨムだったのです。
小説は面白そうだからで書き始めましたけど、公開する気なんて全くなかった。でも今年に入って病状が酷くなって、この先が長くないと感じられた時、ネットに残せば私の生きた
いつかは消えるにしても、生きた証を一時的にでも残すことができる。
そう思ったら、PCのエンターボタンを押していました。
今でも保護は貰っていますが、もうすぐ年金がもらえるのでその時まで生きていたら、年金をもらいながら、小説を書き続けたいです。死ぬまでずっと……。
そうそう今でもちゃんとカクヨムから貰える収入は市役所の人に報告していますよ。不正受給なんてしたくないですから。
最近やっと食費を切りつめて、PCも買いかえる事が出来ました。スマホはマイナンバーのポイントで一番安いのを購入。
これで死ぬまで心置きなく小説が書けます。
私の小説を読んで下さっている方々、何の前触れもなく、毎日の更新が途絶えたら、それは私の死を意味しますので、諦めてください。
更新頻度が遅れる時はちゃんと報告しますから、それもなければ……そういうことです。
今の夢はカクヨムのPVで保護費を減らすことです。保護を貰いながら小説を書くなんてと言われたくないので。暖房費は掛けられないから、今も毛布にくるまってこれを書いています。
世の中に迷惑をかけたまま行きたくない。それで行ったら地獄行きです!
もし死んだ時にロイヤリティーが残っていたら、それは寄付するように遺言も書いています。微々たるものでしょうが、死んだら必要ないですから……。
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人は死を身近に感じた時、何を感じるのか? 私はこう感じ、こう生きたいと思いました。
皆さんはまだ若い、健康だ! 今やれることを思いっきり頑張れ!
今病気の人は頑張らなくてもいい。毎日をただ大事に生きてください。
今回このエッセイを書くことで、自分の恥部をさらけ出すことに
こんなの読んでそんな気になるかと、怒られるかな?
それでも良いんです。私は心の声を吐き出すことで、死の恐怖に対して平静を保てるので……。
死を身近に感じて まほろば @musasi926
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