リーゲンのスキルハント ハント13 属性吸収
リーゲンのスキルハント ハント13 属性吸収
これはデビル・ホーンを倒して、みんな就寝しようとする前の話であります。
「大変や!!」
ユクエは慌てた顔でやってきた。その訪れた先はリーゲンの部屋だ。
ユクエはリーゲンに用があり、成り行き、リベンジャーの街〈フリーダム〉の仲間となった。
「どうしたのですか? ユクエさん?」
「実はな、地下派の生き残りが近くにいたんや。この目で!!」
焦った顔でユクエはタブレットを見せる。
これはかつての所有者〈能無〉が持っていたタブレットだ。
リーゲンはそれを確認すると、驚く。そこには新メインストリートの場所にターゲットがいた。
其のターゲットをクリックすると、ユクエは其のターゲットの詳細を言った。
「ターゲットは通称〈属性無し〉。かつてのギルド養成学校の元生徒や。女性や。
双剣の使い手だけど、魔力が無く、固有属性が無い者や。
生徒にも先生にも見下され、自ら自主退職。その後。地下派に出くわして、能力を手に入れた感じやで」
彼女の説明にリーゲンは有無を言わさず、準備して、部屋を出ようとする。
もちろん目的がある。それはリベンジャーの仲間である自分の第二の恩人である<柴田 安楽満>を殺した者の報復といっても、元凶はヨゴレであるが、実はもう一つ、リーゲンには目的がある。
それは自分の本当の親だ。
あの王女以外にもいたのだ。だから、リーゲンは安楽満を殺した例のターゲットを倒しても、それでもフルドライブスキルの所有者を狩り進んでいた。
能力者の首を持っていけば、ユクエが調べてくれる。
だから、彼女はそいつらを積極的に狩っている。
リーゲンは急いで、新メインストリートへ向かった。
もちろん戦闘衣装に着替えたリーゲン。赤黒い精霊騎士のビキニアーマーを着たリーゲンはすぐに玄関を開けて、バイクの駐車場へ向かい、バイクのエンジンを起動して、新メインストリートへ向かった。
フリーダムから、新メインストリートは近場であり、すぐに目的についたリーゲン。
そこにいたのは黒髪おかっぱ頭の小柄メカクレ。貧相な体で頬にそばかすがついていた制服女性<属性無し>。
そいつはにやりとあくどい笑みを浮かべて、フルドライブスキルである<属性吸収>を開始しようとするが、リーゲンは小石を持って、思いっきり、相手の左肩を外した。
「―――な、何するんですか?! 私は奴らに復讐……」
「―――」
リーゲンは思い切って、殴る。
地面に激突。頭を打った能力無し。「何するんだ!」と言って、腰に付けた左剣を右手で抜いて、リーゲンを切ろうとする。
しかし、リーゲンは回し蹴りで剣を吹き飛ばし。
「そんなことせずとも、地道に努力すればいいじゃないですか?」
冷たい視線。リーゲンは言い放つ。しかし、能力無しは嫌がるように。
「そんなの嫌! 私はもっと楽に強くなりたいの! なんも取り柄がない私をバカにしてきた奴らに復讐するの」
それを聞いた彼女は無表情になり「そうですか」と言って、両手の親指をおして、人差し指の骨を鳴らした後。
右脚で踵落としして、相手の右腕を折った。
「【能力スティール】
リーゲンは右手で相手の心臓に突っ込むと魔力穴が出てきて、そこからフルドライブスキルの球が出てきて、それを【能力インストール】自分の体に取り込んだ。
それを見た能力無しは怒って、リーゲンにつかみかかろうとする。
けど、リーゲンは相手の首を右手で掴んで、相手の首をもぎ取った。
左手に炎を付加して、能力無しの胴体を燃やして、バイクを持って、フリーダムへ向かった。
フリーダムの門にはユクエが待っており、すぐに調べる。
だが、結果は外れであった。
「残念やが、この子は外れや」
「そうですか。ですけど、またいい情報が見つかったら、教えてください」
「了解や!」
二人はそう言って、解散する。リーゲンはその頭を魔力で付加した左手で燃やした。
すると、ニャルが慌て顔でリーゲンに近づいた。
「大変にゃ! ニャン、見たんだニャ!」
「どうしたのですか? とりあえず、屋敷に戻りましょう!」
「にゃあ!」
ニャルは頷いた。
ターゲット紹介
能力無し 能力 属性吸収
かつてギルド養成学校の元生徒。しかし、能力も属性もない彼女は皆の笑いもの。教師にも見下された彼女は自主退学。
その後地下派のフルドライブスキル商人にこのスキルを勝って、弱い者いじめをしたという。
リーゲンのスキルハント ユーディ @yuyuyddx2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。リーゲンのスキルハントの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます