第2話実験といこうや!!

(さてと…実験といこうや。醜悪転写や他の魔法を試したい!!)

そう思いつつ流石に両親に迷惑を掛けたくないため直談判した。結果オッケーを貰えたのでレイヤは護衛を1人、ガイを連れて昼に魔物がいる森に入った。

「ガイ、ここで起こった魔法は基本父上達に話すな。話すとしてもきれいに話せ。」

「といいますと?」

「わかるだろ?闇魔法と醜悪転写…明らかに嫌な予感しかしない。」

そう、そうなのだ。レイヤはステータスカードを使い醜悪転写の詳細を調べた。あまりきれいな内容じゃなかったため誰にも言わなかったのだ。

そしてレイヤ達が歩いていると緑の皮膚を持ち小さい角を持つゴブリンが5匹出てきた。木でできた棍棒が握られている。

「さてとやるか。ガイ、吐くなよ?」

「っは?」

ダンが疑問を浮かべた。そしてレイヤは息を吐く。そして…

「醜悪転写・ゴブリン」

そういった瞬間レイヤの肌は緑に染まりデコから小さい角が生えてきたな。

「レイヤ様その醜い姿は…」

ガイは驚愕していた。吐きはしないものの見ていてあまり気分が良くなるものではなかった。当然だレイヤがゴブリンのような姿になったのだ。

「筋力はほぼ上がらず魔力量も増えない。やはりゴブリンなんてそんなものか。」

そう言い背中の二本の槍に手をかける。そして1本を投げる。同時にレイヤは地を駆ける!!

「ゴギャ?」

投げた一本の槍がゴブリンの頭に刺さる。鮮血が舞う。そして手持ちの槍をゴブリンに刺す。

「2匹は死んだ。次だ!!水魔法ウォーターボール✕(かける)3!!」

3つの水球が3匹のゴブリンに当たり吹き飛ぶ。水など攻撃力はあまりない。まぁ腕を上げれば殺傷力が上がるため経験者が使えば化ける。そんな魔法だ。

「槍を抜いてっと。醜悪転写解除。全然ステータス伸びた気がしなかったな〜。そして闇魔法ダークチェインっと♪」

(ダークチェイン。魔力消費が激しい上に半径1.5mじゃないと発動できない束縛魔法。ただし強度は充分。そして魔力消費が激しいからな〜3匹纏めて縛らせてもらうぜ~)

レイヤは動けなくなったゴブリン2匹に槍を刺し殺す。残り1匹だ。

「シャドーワープ!!」

ゴブリンの影に瞬間移動した。そして不意打ちに一刺し。最後のゴブリンも絶命した。シャドーワープ。視界内の対象者の影にワープできる魔法だ。ただし視界内かつ魔力消費が大きいのが特徴だ。

「ふぅ〜終わった終わった。」

「お、お疲れ様でした。お怪我は?」

レイヤは目を細め言う。

「どっからどう見ても傷はないだろ?けど魔力消費はでかいよ…もう半分は使った。」

「そこまでですか?」

「あぁ、シャドーワープで2割、ダークチェインで2割ウォーターボール3球で1割。闇魔法は基本的な弱点として魔力を多く使う。俺は普通の人より魔力量500くらい多いからな。なんとかなってる。」

そしてガイはレイヤに問う。

「その醜悪転写は何なんですか?」

レイヤはため息を付きまがら言う。

「これは魔力消費はほぼないがこの世の醜く穢らわしい生物を自分の体に名の通り転写するものさ。さっきはゴブリンを転写した。角は映えるし肌は緑に染まる。その代わりその生物の特徴が手に入る。ゴブリンなら怪力だが…ほぼ意味なかったな~まぁ人とゴブリンの筋力は少しゴブリンが強いくらいだからな。あと先程も言ったがこれのことは他言無用だ。父上達にバレたくない。」

「は、はい!!」

「よし帰るか〜」

そう言い二人は森を去った。

ーーーーーーーーー

(今は深夜…さてと異世界転生ものなら深夜の魔物刈りは定番だよな~さてと行くか…)

そう言いレイヤは大きい窓を開け闇夜に飛び込んだ。2階から飛び降りたが無属性魔法で身体強化したので無傷だ。そしてレイヤは駆ける魔物の森に………

ーーーーーーーーー

そして太陽が上がった。その日レイヤは寝坊した。当然だ深夜に動きまくったのだ。疲れて爆睡したのだ。

「ふぁ〜あ。ねっむ…」

そんな事も知らずにレイヤの妹であるエイが本を持ってやってくる。

「お兄様この本読んで〜」

「もう7歳だろ?自分で読めるだろ?まぁいいけど…」

そう言い本を読む。

(妹かわヨ〜)

尚眠気は覚めなかった模様…


今回締めがあまりにも悪いです。申し訳ない。


ちょいキャラまとめ

レイヤ・シュヴァルツ 10歳

転生者であるゲーム好きの学生。

転生後は知識チートありだが文武両道と言われており特殊属性が使えるなど才能もある。あと妹にちょい甘い。

エイ・シュヴァルツ 7歳

レイヤの妹。家族の癒やし枠でありレイヤが家族の中でも特に好き。頭もよく身分関係無しで使用人達ともよく話す。

ダン・シュヴァルツ

レイヤとエイの父親。剣の扱いが上手だが1流の騎士には敵わない。

メイ・シュヴァルツ

レイヤとエイの母親。ダンと同じく剣の扱いが上手だが1流の騎士には敵わない。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺と婚約者と仲間たちが幸せになるまで(仮名) Ao @2006z09z27

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ