第1話 10年後のレイヤ

玲夜が転生して10年が経った。

「っは!!っどりゃ!!」

黒髪の少年レイヤは貴族シュヴァルツ家の長男として生活してる。そんな彼は今槍の修行をしている。騎士団長と…

「遅いですぞ坊っちゃん♪」

騎士団長ガイはレイヤの攻撃を難なく防ぐ。そしてカウンター。

「くっそ!!」

レイヤはモロに喰らい吹っ飛ばされる。骨までは行ってなくとも木刀で思い切り打たれたためレイヤは両手を地につき痛みを堪え息を整える。だがレイヤはまだ槍を持っている

「これで終わりですな。坊っちゃん」

木刀をレイヤの首に当てる。

「まだ殺られるかっよ!!」

勢いよく槍で木刀を弾きガイの首に槍を当てようとするが…

「諦めが悪いですよ」

全て見切られ槍を木刀で弾かれる。それをレイヤは見て

「降参だ」

諦めた。

「たまには諦めをはやくしてください。流石に坊っちゃんのフリも読めますよ。」

そうレイヤはいつもやられたフリをして不意打ちをするのだ。まぁ最初から全部読まれているのだが。

「悪い、俺は弱いからなwこうやって不意打ちをしないと強者には勝てないんだわw」

レイヤは笑いながらガイからするといつものことを言われる。

「これは練習試合ですよ?そんな姑息な手は使わないでください。いつもは優等生なんですから。」

そうレイヤはいつもは基本的な勉学や武術は普通より上なのである

「はいはい」

レイヤはそう言い修行を終えた。そしてレイヤは書斎に行く。

(なんていうのは嘘なんだけどな。特に武術。勉学なんて知識チート故だ。前世だと運動なんてやってないからな~それでも優秀と言われるのは少し恵まれた血筋と努力なんだろうな~)

はっきり言って貴族の家だがシュヴァルツ家の血筋は武力戦争は基本避けているため戦闘狂がほぼいない。そのため伝統的な剣技もなければ魔法もほぼない。

「まぁどうやらちょっと闇があるっぽいが」

本を読めばそこには色々な本があった。だがレイヤはそこから迷わず1つの本を取る「魔力について」と書かれた本だ。

「魔力を増やす方法といえども書いてあるのはこの世界にしかないでろう臓器を変えるとか肉体を改造するとかやばいことしか書いてねえな。まぁ魔力を全て使い切ったら少しだけ魔力量が上がるとか瀕死状態から生き残れば魔力量が上がるとか有益な情報も書いてはあるが…まぁ明日には魔力量が分かるらしいしいからいいけどな〜」

そう明日は協会に行き自分の大体初期値の魔力量がわかる。大体の理由は無意識に魔力を消費したりするからだ。そして魔法水晶に触れ自身の魔法適性を知ることもできる。魔法適性とはその人が使える魔法の属性のことだ。

「明日が楽しみだな〜♪」

そう独り言を呟きながら書斎で本を読みまくったレイヤであった。


そして翌日レイヤは朝早く起き家族と朝食を食べている

「お兄様早く食べ過ぎですよ」

「悪い悪い今日が楽しみすぎてな〜」

(親が夜の営みを色々やったおかげで前世にはなかった妹が我が家族に増えた。個人的に嬉しい。というより普通に可愛い。)

そして時間が経ち協会に着く…

ーーーーーーーー

「どれだけ魔力量があるのやら。適正属性。」

協会についたレイヤは呟く。適正属性とはその人が使える魔法属性だ。協会には魔法水晶玉略して魔水晶がありそれに触れれば適正属性が分かる。そして稀に特殊魔法が出てくる。基本属性は地水火風と氷雷毒光闇無である。特殊属性とはもはやスキルと言っても過言ではない。たとえばよくあるあるだが剣聖、賢者など。まぁ本当に稀だが。

そしてレイヤとダンとメイが協会内に入る。周りは家族連れが大半だ。

(うわ〜人多いな。緊張してきた。)

そう思いつつ色々な人達が列に並び魔水晶に触れる。ちなみにスキルは20人に1人いるかいないかだ。

レイヤはちょくちょく魔水晶と触れる人たちをを見る。

(触れた時水晶の中に3色の小さい光の玉が浮かぶ。これが属性だ。赤が火、青が水、緑が風、茶が土、水色が氷、黄が雷、紫が毒、白が光、黒が闇だ。無属性は誰でも使える。いわゆる身体強化魔法だ。特殊属性のときはこれらとは違う光の玉が浮かぶ。基本みんな3属性持っているな。才能のあるやつは3属性+特殊属性だな。まぁ2属性だけや玉が浮かばない人もいる。そして水晶に触れたあとこの世界では名刺と言っても過言ではないステータスカードが配られる。そこには適正魔法の名前(例火属性や水属性など)と特殊属性の名前、自身の魔力量が分かる。)

レイヤはそんなことを思い出してる時水晶に特殊属性であろう光の玉が浮かんだ。

「ほぉ〜特殊属性ですか〜珍しいものです。その才能無駄にしないでください。」

そう言うと協会の司祭?司教?はステータスカードを渡した。特殊属性を発現させたのは赤髪の少女だった。「当然ですわ」と言ったかのようにえっへんと胸を張っていた。

(へぇ〜まさかエウル家の長女エウル・ネルじゃないですか〜。結構大人しくかつ大人っぽいで有名だな。)

そう思いつつどんどん列が進んでいく。そしてレイヤの番がきた。

(さてさてどうなることやら。)

そう思いながら魔水晶に触れた。水晶を見れば黒と青、そして赤黒い玉が浮かんでいた。

「ほぉ~また特殊属性ですか。ですがネル様とは違い2属性ですか。ですが才能はあります。励んでください。」

「わかりました。」

そう言いカードを貰う。

ーーーーーーーー

レイヤ

魔力量1500

適正属性水属性、闇属性

特殊属性 醜悪転写

勉学 剣術 槍術 二槍術

ーーーーーーーー

(勉学や剣術、槍術、二槍術はいわゆる特技的なやつだ。自分が見たいと思えばもっと深く見れる。ちなみにここで頑張ってやったのに出てこなかったらそれは実質才能ナシのようなものだ。ちなみに俺は料理とかはダメダメだった。悲しいな〜。にしても醜悪転写ってなんなんだ…)

そしてレイヤは両親に特殊属性持ちだと話した。流石に詳細の醜悪転写のことは言わなかった。流石に第一印象を下げたくはなかったということだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る