教養ある作家が文学的な筆致を駆使しつつ、全力でお変態方向へ笑わせに!?

蝶番先生の作品を読んだことのある人ならば、
先生が教養と知識の塊のような方であるだろうことは想像に難くないはず。
そうした頭の良い方が笑わせに来ると爆発力がすごい!
絶対的におすすめなので、ぜひぜひ読んでほしい。

うっかり当方の近況ノートで先にお勧めしまくって満足していたが、
なんと正式レビュー文章を書いていなかったという体たらく。

以下、近況ノートの内容と被る部分もあるのですが、ご勘弁ください!

時代背景は戦前、主人公は少年愛という一風変わった性癖を持つ男。
この趣味のおかげで閑職に追いやられている。
彼の仕事というのが図書館の司書なのだが、一般書籍には縁などない、禁書の管理人なのだ。

独特の雰囲気に妖しく匂い立つような筆致、異彩を放つ登場人物たち。
現代よりよほど窮屈だったはずの戦前だが、
ある意味、意識の高い系倫理観が育ち切っておらず、秘められた自由さえ感じる。

とにかくものすごくおすすめなのです。
妖しい雰囲気が好きな人は絶対ハマるはず。
戦前日本の風景に癒されつつ、ぜひこの世界にどっぷり浸かってください!

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